ロハスな情報:イルカと遊べる島

イルカはロハスだよね

東京に野生イルカの住む島がある――

しかも他と違って人が近寄っても逃げないイルカなので
ドルフィン・スイムのメッカとなっているのが、御蔵島だ。
伊豆七島のひとつで、三宅島の南に位置する島である。

お椀をふせたような島の周りはすべてが数百mの絶壁でそそり立っている。
巨木の森に降った雨水が崖から流れ落ちる滝はダイレクトに黒潮へと注がれる。
相当苦労して建設したのが推察される小さな港に、
東京まで一日一往復するフェリーが接岸していく。

小さなモーターボートに乗り換えて沿岸を進むと、
丸みを持った背びれが波間に見える。
すぐにスノーケルをつけてボートから飛び込む。
すると20頭ほどの群れになったイルカがゆったりとすぐ目の前を通り過ぎていく。
中には興味津々で近づいてきて周りをくるくると回り始め一緒に泳ぐ者もいる。
母イルカからおっぱいを飲んでいる子イルカの姿もあった。

ここのイルカだけがなぜ人を恐れないのかというと、
絶壁に囲まれて大きな船が持てないため漁業より林業が中心であり、
また、イルカをとって食べる習慣がなかったからという。

状況が特に変わったのはここ10年ほどのことである。
ちょっとロハス的なイメージのあるイルカブームに乗っかって
人口280人の島に来島する観光客の数は激増し5000人を超えた。

一方で、地元の老人はこう言っているそうだ。

「イルカなんて玉石みたいなもの――」

海岸には波間で削られ丸くなった玉石がいくらでも転がっている。
そこにいるのが当たり前で気にもならない存在という意味だ。

この島のイルカは、地元からではなく外から見出された観光資源の典型である。

ただ、島には民宿が数軒と村営ホテルがあるにすぎない上に、
この独特な自然環境を維持するために、
宿泊をしないと上陸できない入島制限やイルカボート数制限が行われている。
すでに、キャパを大きく超えているらしく、
週末の宿泊の予約は3ヶ月先まですべて埋まっていると宿で聞いた。

多分、もっと宿泊施設を増やせば目先の商売にはなるだろう。
しかし、それは石や木をはじめ八百万の神を祭る祠の多い森を切り開き、
大量の生活排水を垂れ流しつつ、さらなる観光開発を促すことになる。
そしてブームが去れば、島には荒れた自然と廃墟だけが残されるかもしれない。
厳しいルールで自らを律し、自然をおびやかさないよう
商売をさせていただいている姿は立派である。

商売は利益を追求するものではあるが、念頭にあるのが目先なのか、
将来にわたってなのかでまるで正反対の対応になってしまうことがある。

私は、自分も含め都会の人々が目先の利益追求に終われるのが
普通になってしまう中、
この島の人たちは自然を敬ってもっと先を見ながら、
商売をさせていただくという謙虚な姿勢を続けていることに
大いに感銘を受けたのである。

【堀崎氏のプロフィールはこちら↓】
http://www.007nagoya.com/profile6.html





 ロハスの意味?〜ロハスな風にのって〜トップへ

posted by cocoro潤 at 08:20 | ロハスなトピックス
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。